施工コンテンツ - ほぼセルフビルド*ふたりでつくった家・猫・暮らし ほぼセルフビルド*ふたりでつくった家・猫・暮らし施工コンテンツ

セルフビルドやDIYに関するブログ記事は、パスワード制になっております。
こちらの記事にパスワードがありますのでお読みください。
2009年 03月 24日 (火) 14:00 | 編集

実は工事中の写真が余りありません。特に私の作業写真。セルフビルド、つまり自ら施工していたので、作業の手を止め、道具をカメラに持ち替えて撮るという余裕がなかったのです。今思うと残念ですが、その時はとても無理でした。

工事は2001.7.23から2003.5月までかかっています。本体工事と平行して家具製作もしていました。


2001.7.23
基礎工事が始まりました。鉄筋コンクリートベタ基礎です。調査したら地耐力が強くは無かった事と、寒い地方なので凍結深度が深く(基礎の底部が地面深くなければいけない)、基礎にお金がかかります。 また、白蟻が侵入しにくいように基礎高を高めに45センチ取りました。

基礎は業者にお願いしました。

2001.8.6
土台はベイヒバです。防蟻、防腐に優れているので、薬剤処理の必要がありません。 さらに基礎パッキンを使った通気工法なので、土台が長持ちしてくれる事を期待しています。床束もベイヒバです。 土台敷きから私達は施工に参加しています。そして正面に腰掛けているのが、信頼する大工さんの矢沢さんです。温厚な方で、いろいろ相談に乗っていただきました。

2001.8.8
いよいよ建前です。予算削減のため、構造はプレカットです。棟梁、矢沢さんが、私達の知っている若手の大工さんばかりを、お手伝いに集めてくれました。仲間なので気心が知れて安心です。

建前は、ミスや事故があると大変ですから棟梁、設計士(私)ともに緊張の日です。でも何事も無く、和気あいあいとして、楽しい建前でした。

2001.8.9
建前も無事終わりました。簡単な上棟式を済ませ、この後は行き付けの居酒屋『赤ちょうちん』で宴会へ…

2001.8.25
タイベックを貼っています。構造があらわしなので、仮筋交いが室内側に打てず手間がかかってしまいます。

この後、南の大きい窓だけを入れていただいて、3週間ほどで矢沢さんの仕事は終わりました。残りの窓入れからは、ふたりだけでの施工です。

2001.11.10
外壁は厚さ15ミリのサワラです。シッケンズを裏1回、表3回すべて私が塗ってます。そして外壁通気工法で作っています。 なぜここまでやるのか…長持ちさせたいという私達の強い思いがあります。

外壁貼りは、山仕事をしている友人に手伝ってもらいました。

2002.6.14
バスコートが完成しました。 石積みの部分は敷地から出てきた石で作りました。石の上場まで土を入れるのが大変でした。

ヨシズはあっという間にダメになってしまったので、3年後の05年に竹に張り替えました。当時のブログはこちら

2002.夏
外壁の珪藻土塗りの部分です。ラスボードという塗り用の下地合板の上に、珪藻土エコクイーンの白い下塗り材NGUを塗り、ベージュの外壁珪藻土を塗りました。

左官仕事はモルタルなどを練るのが大変な上に、乾く前に塗りきらないといけないので、時間との闘いで一番きつかったです。


2001冬~2003春
現場に泊り込んで施工したので、2階にテントを張ってその中で寝ていました。料理はカセットコンロ1台でやっていました。お風呂はユニットバスを最初に施工したので、炊事と入浴は現場でしていました。

個室の無い家なので、1部屋だけ仕上げてそこで生活というわけにもいかず、現場での生活は身も心も休まらなくて本当に大変でした。

2003.6
ほぼ完成したので、やっと引越しをしました。ここまで約2年かかりました。

家本体だけが完成しても外構がないと、私は家とは言えないと思っています。

2005.7
デッキやエクステリアを充実させて、ずいぶん家らしくなりました。新築祝いもやっと出来ました。2001.7月に始まって2005.7月まで。ここまで丸4年もかかりました。(涙)



■■■■■■■■■■ 外観ダイジェスト  ■■■■■■■■
01年セルフビルドの家
2001.8 建前
03年セルフビルドの家
2003.8 本体完成
04年セルフビルドの家
2004.8 デッキ完成

2008.6 庭づくり進行中 写真ではちゃんとした庭っぽいですが、 私の構想の10%ほどしか進んでいません。200坪の広さというのも考え物です。庭仕事は自然が相手なので、ボチボチやってます。



■■■■■■■■■■ 施工アルバム ■■■■■■■■
室内側の施工中(左)と完成後(右)の画像です。 同じアングルで撮りました。

寝室からリビング吹き抜けを撮影しました



リビングから寝室を撮影。階段がまだ出来ていません。


ダイニングから玄関ホールを撮影。人がいるのは脱衣室です。


2階西側の天井です。白い断熱材が途中まで入っています。
合板だと湿気に対する耐久性に不安があるので野地板は杉板です。
断熱材の上に通気層があり、構造材が痛みにくくなっています。


2006年2月記 : 2009年3月更新

屋根断熱と通気 へ続く
セルフビルドの家 目次 へ戻る

2009年 03月 24日 (火) 13:00 | 編集
我が家はセルフビルドでありながら、断熱性能が高いのですが
外断熱では無く内断熱です。施工さえ丁寧ならば
お金がかかる外断熱にこだわる必要は無いのではないかと思います。

我が家のパーフェクトバリアを使った屋根の断熱と通気の設計についてです。まず、垂木のサイズとピッチを確認します。サイズは小屋組みにもよるのですが、我が家の垂木は「幅45mm高さ105mm」のものが、455mmピッチで入っています。
つまり垂木と垂木の間は455mm-45mmで410mm空いています。きつめに断熱材を収めたいので、少し大きめの415mmの幅の断熱材を用意します。 大きめのものを入れてしまえば、タッカーで固定しなくても落ちてくる事は無いので省力化できます。

これはスポンジのようなパーフェクトバリアの利点で、スタイロなどは5mmも大きめに切ったら入りません。 415幅ならば垂木用のものがありますし、もし垂木ピッチが違う場合でも、パーフェクトバリアなら幅寸法が指定出来るので問題はありません。H13当時でm3単価計算のみで割増料金無しでした。



施工中の画像。屋根の右側にはまっている白い部分が断熱材

厚みに関しては地域によって適切なサイズがあるので、調べる必要があります。 我が家は寒冷地で、住宅金融公庫の省エネルギー基準をクリアしたかったので、パーフェクトバリアのボードタイプの75ミリ厚を屋根に使っています。
垂木は105mm、断熱材は75mmなので、断熱材の上側に30mmの通気層があり、軒部分の吸気口(自作)と、排気口として棟換気部材の棟風を施工してあります。 湿気がこもったり万が一結露や雨漏りしても、木材が乾くので家が長持ちし、熱気もこもらないので夏の熱対策にもなっていると思います。


屋根断面図。断熱材75mmの上に通気層30mmがあいています



パンチングメタルを”く”の字に折り曲げて自作した通気アミで
壁の通気層の排気、屋根の通気層の吸気口となっています

断熱材がうまく押さえ30mmの通気層を確保する為に通気くんという商品を参考にして、廃材のダンボールを利用して断熱材を押さえるスペーサーを自分で作りました。



棟の妻部分にスペーサーが3つ設置してある状態です

我が家の場合は、 〔断熱材の必要厚さ〕75+〔通気層〕30=〔構造から決まる垂木高さ〕105 だったので、ちょうどぴったりでした。通気層が確保できない場合は、2重垂木にしたり、断熱材を薄く出来るようにさらに高性能の断熱材を選択するなど、工夫が必要です。地域や工法にあった設計方法が色々あるので、検討してみてください。 とりあえずパーフェクトバリアの、サンプルと資料を請求される事をお勧めします。
エンデバーハウス
2006年2月記 : 2009年3月更新

断熱材パーフェクトバリアへ続く
セルフビルドの家 目次 へ戻る

2009年 03月 24日 (火) 12:00 | 編集
パーフェクトバリアを選んだわけ
【1】サイズ展開が豊富、またサイズの特注も簡単に出来る。(m3単価は同じ)
【2】ペットボトルのリサイクル樹脂、再リサイクル可能。衣料品にも使われている。 
  (フリース)
【3】スポンジ状なので大きめにアバウトに切って詰められるので、
  隙間無く施工がしやすい。
 
  (スタイロだときちんと寸法に切らないといけない、グラスウールは切ったら
  またテープで密閉する必要があり、ウールくずは体につくとチクチクします。)
【4】自己消火性があり、かつ有毒ガスなども発生しない。  (スタイロは発生する)
【5】結露、雨漏り等で万が一濡れても断熱性能に変化はなく、通気性に富む。 

以上でしょうか。他のエコ系断熱材(羊毛、セルロースなど)はサイズ展開がなかったり、値段的に高いなどで採用できませんでした。
パーフェクトバリアのボードタイプが床は85mm、壁と天井は75mm入っています。2001年当初の住宅金融公庫の省エネルギー基準をクリアしています。 断熱材は隙間無く、すごく丁寧にいれました。隙間無く入れる為に、間柱の間より少し大きめの幅寸法を、特注で作ってもらいました。(m3単価は同じ)

欠点としては、筋かいの分を削ぐのが大変でした。(現在は改善された商品が出ている様子)
加工は普通のカッター刃だとすぐ切れなくなるので、黒刃か、のこぎりのアサリ部分をグラインダーで落としたものでやると、良く切れます。また、丸のこは専用の刃を使います。
でも、加工に融通が利くので、セルフビルド向きだと思います

ここは外は-15度くらいまで下がる極寒冷地なのですが、家の中は温かいです。 リビングダイニングの画像を見てもらうとわかるのですが、家は全くしきりが無く、しかも吹きぬけです。 現在は薪ストーブですが、導入前は10畳用のファンヒーター1つで充分でした。吹きぬけ部分も床で考えると、80畳分の空間(体積)です。ちょっと信じられません。 断熱工事はしっかりしましたが、気密工事はしていません。多少換気扇などから冷気は入ってきますが、換気できているのでそれはそれで良いと思っています。

手間とそれなりのお金をかけて、普通の人がバカみたいだと思うくらい丁寧に断熱材を詰めたのですが、それだけのことはありました。長い目でトータルのコストを考えたら、決して高く無いと思います。 エネルギーに依存しなくても、夏涼しく冬暖かい家になりました。 天井にシーリングファンもついているので、熱効率も良いです。

これから家を建てる方にぜひ候補に入れて欲しい、断熱材です。値段は決して安くはありませんが、施工性もグラスウールやスタイロに比べたら、良い方だと思います。

ペットボトルから作られた断熱材パーフェクトバリアはこちら。 申し込むとサンプルと資料をすぐに送ってくれます。
エンデバーハウス

最後に…断熱材はどんなに良いものを使っても、施工が雑だと意味がありません。断熱材をきちんと施工すると言う事が、わかっていない業者が多いです。だから、手抜きだと言う意識もないままに、工事をしていることがあると思います。実際丁寧に施工すると言うことは、とても面倒だったのですが、確実に差が出てきます。

2009年3月追記:暮らして6年、-20℃近くから最高30℃以上までの厳しい外気温ですが、薪ストーブ1台のみで家一軒まるごと四季を通して快適なので、断熱材選びと施工は正解だったと思います。断熱材はランニングコストも全くかかりませんしね。


2006年2月記 : 2009年3月更新

珪藻土へ続く
セルフビルドの家 目次 へ戻る

2009年 03月 24日 (火) 11:00 | 編集
楽天広場で親しくしていただいているhironya---さんから珪藻土について質問がありましたので、その事について書きます。

まず、珪藻土とは単細胞の植物性プランクトン、珪藻の化石です。木炭の 5,000~6,000 倍という驚くべき超繊細・超多孔構造を持ち、活発な呼吸性(吸・放湿性)に富む土です。火にも強く七輪が作られたりしています。

<珪藻土は漆喰みたいな仕上がりですか?>
漆喰は触るとひんやり冷たくて堅い感じですが、珪藻土は柔らかくて粒子が多少荒く、冷たいことはありません。 漆喰に画鋲は打てませんが、珪藻土は下地まで届けば画鋲がOKです。これは大きな利点です。
ただメーカーによっても違うと思いますが、強く引掻くと削れます。 でも、我家は黒猫がつけた爪あとだらけですが、もともとピッシリ平らな面なわけでは無いので、ほとんど気になりません。

<お洒落ですがお掃除が大変でしょう???ボロボロに剥げてこないのかな?>
たまに壁につくゴミやワタぼこりは、掃除機の先で吸っています。凹凸が少ない仕上げにしたのもあって、全く大変では無いです。汚れは消しゴムで簡単に消えます。 猫が吐いたものが壁についた時、綺麗な濡れ雑巾で優しく拭いたけれど、それも問題無かったです。
うちはボロボロ剥げることは無いです。剥げる場合はメーカーによるのか、物によっては施工が難しいので施工不良なのかは私にはわかりません。

<珪藻土は販売していますか?業者にしか手に入らないのかな?>
私が使用したエコクイーン(日本ケイソウド建材)は直接個人でも買えます。府中にある小さな会社まで行くと、試しに塗らせてもらえるし、色々見れて良いです。お勧め! 他のメーカーでも個人で買えると思いますよ。
日本ケイソウド建材

マイナスイオンや喘息アトピーに良いって部分はまゆつばだとは思うのですが、この家に住んで数年経って、私の喘息はほぼ治りました。珪藻土のお陰とは思っていないので、声高には言いませんが(汗)ただ、エコクイーンはある程度湿気や臭いを吸ってくれるのは確かです。四季を通じて湿度と温度が驚くほど安定しています。冬の乾燥が気になるかとも思ったのですが、40~45%は確保できています。個人的にはとても満足です。

現在はもう少し改良されているかもしれませんが、私達が施工したエコクイーン水で練れてる「佐野の名水」は下塗り無しで、直接石膏ボードに塗れるという事で採用したのですが、正直なれるまで施工が難しかったです。
塗り厚1.5mm厳守なのですが、最初余り気にせず3mm位(もっとかも)厚塗りしたら、乾く段階で(塗って数時間後)施工不良を起こしてヒビだらけになって剥がれてしまいました。(すぐにやりなおしたので大丈夫) 私達のように適当にやらないで、くれぐれもマニュアルを良く読んで施工しましょう(笑)同じエコクイーンの粉末タイプだと、下塗りをするので塗り厚はそこまで厳密じゃなくて大丈夫です。

ここまで書いたのは内装用です。外装用は強度を出す為に骨材が入っていて、粒子が粗くかなりざらざらします。 雨に濡れると乾くのに時間が掛かるので(見た目が良くない)、うちは水を吸わないようにシーラーを塗ってしまいました。これだと呼吸しないので、珪藻土としては意味がないです。 外装材としての珪藻土の意味は???って私は感じます。

最後に注意点です。珪藻土や漆喰などの塗り壁は、クラックが避けられないと思います。下地の継ぎ目などでどうしても出て来てしまいます。(継ぎ目全てで出るわけではない) でも、クロスなどは何年もすると糊やあく?が浮き出たり、剥がれて来たり、継ぎ目が汚く目立ちますが、クラックはほとんど気になりません。

今は珪藻土と言ってもいろいろ出ています。 珪藻土自体は固まらない為、固めるための樹脂など、呼吸しない混ぜ物が大量に入っていたり、防カビ材を配合したりと、珪藻土の意味が無い物もあるので注意してください。
私が使用したエコクイーンが、最高の珪藻土で完璧で安全かどうかは、私にはわかりません。珪藻土建材自体まだ出て間もない素材ですから、パンフレットやサンプルを取り寄せて比較検討してみてください。

2009年3月追記:珪藻土の効能(爆)が言われる一方で、発ガン性なども言われていますが、単なる建材に過剰な期待、もしくは過敏な心配をしても、仕方がないと思います。自分の中で判断して、折り合いをつけて建材を選んでいくしかありません。

2006年2月記 : 2009年3月更新

参考になった本 へ続く
セルフビルドの家 目次 へ戻る

2009年 03月 24日 (火) 09:00 | 編集
セルフビルドをするに当たって、非常に参考になった本です。
2001年から2003年の間のことなので、
今はもっと良い本も出ているかもしれません。
紹介文の右側にある画像をクリックすると、楽天で書籍を購入できます。

住宅現場公開講座『品質を守る木造住宅のつくり方』 著/力石眞一 井上書院
品質を守る木造住宅のつくり方 これが一番参考になりました。金物の使い方や、細かい施工の仕方、良くない施工の実例写真など詳しく載っています。家を建てる施主の方、大工さんや設計者にも、ぜひ読んで欲しいと思います。考え方がいろいろあるので、全てが正しいとは思いませんが、かなり実例に沿っているし写真が豊富なので、本当にわかりやすいと思います。
画像をクリックすると楽天で購入できます。


すまいのビジュアル辞典・誰にも聞けない『家造りのコトバ』 エクスナレジムック出版
誰にも聞けない家造りのコトバ これは造作(室内の造り)の細かい収め方などが参考になりました。写真や詳細図も載っていてとても役に立ちました。内容が濃くて面白いので、未だに愛読しています。

『木造の詳細シリーズ』 彰国社刊
木造の詳細(1)新訂2版 住宅の設計や施工に携わっている人は、多分見たことがあると思います。私も学生時代に読みました。でも内容が古いので、実践的には余り役に立ちませんでした。今時こんな手の込んだ施工をする大工さんはなかなかいないでしょう。でも綺麗で丁寧な納まりを考える上では、非常に参考になりました。


『住まいのエコ建材・設備ガイド』 風土社
住まいのエコ建材・設備ガイド(2003年版) 雑誌チルチンびとを発行している風土社の本です。断熱材や珪藻土の選定などに参考にしました。ただ、03年版以降出版されていない様子です。建材や設備の情報は鮮度が命なので、現在ではあまり役に立たないと思われます。
画像リンク先で03年版が買えます。



読んでいないけれど参考になりそうな本

『住宅現場公開講座『品質を守る木造住宅の計画と設計』 著/力石眞一 井上書院
品質を守る木造住宅の計画と設計 オススメ本『品質を守る木造住宅のつくり方』を書いた力石眞一の著書です。 優れた施工品質を備えた木造住宅を設計する。耐久性・安全性を確保した住宅設計の基本を実際の設計スケジュールに沿ってアドバイスする本とのことです。



注意が必要な本

『100万円の家づくり―自分でつくる木の棲み家』 著/小笠原昌憲 自然食通信社
100万円の家づくり 生活に必要な色々な設備を考慮せず、「100万円で家つくり」というのはいかがなものなのでしょう。普通の感覚からすれば、ではなく、小屋だと思います。このキャッチーなコピーのせいで、セルフビルドで家が安く出来ると勘違いする方がいるのです。知識が無い方にしてみたら、この本に何が欠落しているのか全くわからず、100万円で家が出来ると思ってしまうのですから、困った本です。
木工事だけでは家は出来ません。ただ、木工事のやり方は比較的わかりやすく書いてあるので、100万円を全く無視して読むなら良い本だと思います。

他にも、セルフビルドの家を楽しく特集したものや、DIY的なノウハウ本などもありますが、それはあくまでも足がかり的な読み物であって、プロが読むような技術書を合わせて読むことを、私は強くオススメします。構造や法規的なものは、絶対にはずせません。
家を作るということが、ほんの数冊の面白いだけの読み物で網羅できるなら、苦労はしません。趣味の小屋作りと、財産と命を守る器である家作りとでは、存在意義が全く違うと私は思うからです。




我が家の掲載紙
住まいnet信州 [vol.10]
我が家の掲載紙です。巻頭特集で『日々、進化する家』ということで、20ページほど載っています。セルフビルド的な内容ではないのですが、プロが撮った美しい写真と、ライターさんの素敵に演出された文章で、このブログとはまた違った視点で書かれています。実際は全く全然こんな素敵じゃないですから~!(爆)

秋の撮影だったのですが、私のお気に入りの写真に写っている、隣地の美しい黄金色の唐松林は、今はもう切られてしまって見ることが出来ません。プロに撮っていただいておいて良かった(涙)

とてもご丁寧なオファーをしていただいて、地元誌ということもあり、とても楽しい取材でした。ありがたいことに、他にもいくつか取材のオファーをいただいたことがあるのですが、お受けすることはあまり無いので、今のところ唯一の掲載紙です。
取材風景のブログは こちら
2006年2月記 : 2009年3月更新

セルフビルド裏話 へ続く
セルフビルドの家 目次 へ戻る

2009年 03月 24日 (火) 08:00 | 編集
http://blog-imgs-45.fc2.com/c/o/o/cooneru/tent.jpg>

夫婦ともに日本大学芸術学部美術学科住空間デザインコースと、技術専門校の木工科1年制を卒業しました。太郎は劇場の椅子の設計を5年、床板や壁板を加工・出荷する仕事を3年経験しています。仕事の合間に、木工家具の仕事をちょこちょこ請けてました。
私は建材屋に1年、設計事務所に3年勤めた経験のある、一応というレベルの2級建築士です。ただ友人宅の改装や、借家の床を畳からフローリングに貼りかえる、屋根のペンキ塗り、と言う日曜大工の経験は結構ありました。

つまり、ズブの素人でもないけどプロでもない。そんな2人が家を建てる事になりました。基礎は基礎屋さん、建前までは信頼できる大工さん(予算削減のため構造材はプレカット)、屋根は板金屋さん、水道は設備屋さん、電気配線は友人の電気屋さん。(電気器具の製作取り付けは私)
それ以外は全て自分達でやりました。一番の理由は資金が少ない事、物を作ることが好きであり得意だし、自分でやれば思い通りに作れるということの3点が主な理由でした。

マイナスの要因としては、最初で最後でやりなおしが利かない事、経験がほとんどない事、時間がかかること(=実はお金もかかる)でした。 はっきり言って無謀だと思います。私は大反対しましたが聞き入れてもらえず、太郎が住宅建築に関して余り知らないと言う事が、幸か不幸かセルフビルドの道を選択させたと思います。

* * * * *

私達の家は在来工法で、建前まで(骨組みだけ)大工さん、そこからは夫婦二人でほとんど作ったのですが、かかりっきりで2年間、本当に大変でした。楽しく家作りなんて出来ませんでした。最初で最後だからと気が抜けなくて、手も抜けなくて(ふたりとも毛は抜けた 涙)不安だらけ。

断熱材だけでも何十種類とある中から、安全性、防音性、断熱性能、厚さ、価格、とチェックして選ばなければならず、こういったことを全ての建材に対して考えました。
素材や部品もカタログで見るだけではなく、サンプルを手配したり、ショールームまで行って、全て現物を見て選びました。家って出来てしまったら、やりなおしが利かない部分もあるので、後悔しても後の祭。だからひとつひとつ納得したかったのです。

設計士の仕事をした経験から、家を作る事が大変な事はわかっていたので、太郎が自分で家を建てたいって言った時、大反対しました。いくら建前までは職人さんに外注するにしても、大工、左官屋、家具、タイル仕事などを二人でやるのは大変です。
しかもこだわった材料で、予算1000万で半年である程度カタチにするなんて、現場を知っている私からしたらとても無理な話で、良く考えて欲しいと泣いて頼みました。 せめて私の信頼している大工さんの所で、家一軒建てる間お手伝いして、家を作るということを体験してほしいと、説得してはみたもののダメでした。 結局私の意見は一切聞いてもらえず、無謀な家作りが始まってしまいました。

ノイローゼになっても不思議じゃないほど辛かったです。 おがくずだらけの現場で泊まりこみ、仮設水道と卓上コンロでの料理。主婦、大工、設計士、現場で一人3役なんて大変すぎました。おさまりの詳細を考え、施工しながら、そろそろお昼の支度をしなきゃなんて、無理があります。たまに貸家に帰れば、カタログやサンプルと資料で足の踏み場が無くて、休まる場所はどこにもありませんでした。半年の我慢と言う約束が2年間です。私が現場をある程度知っているということは、作業量の膨大さと、かかる時間の予測がついてしまうので、それが余計に辛くて、泣きながら手を動かしていました。

ところが周囲は脳天気で「夢があって良いわね~」「うらやまし~」「たのしみね~」と完全に人事なので、愚痴を言うことも出来ず、余計に辛かったです。
セルフビルドに関しては、現実を知らず夢だけのパワーで出来る方が、実は幸せなことなのかもしれません。いい家が出来るかどうかはまた別ですが…。

太郎は半年で形にすると、無謀なことを言っていたのですが、2年もかかり予算も非常に大きくオーバー。外注費、材料費で1500万円もかかりました。+2年間の生活費です。セルフビルド=安いというわけではありませんでした。

セルフビルドは、精神的にも肉体的にも、金銭的にもホントに辛かったです。そんな状況でお互い余裕がないので、夫婦仲が悪くなりました。家の完成と同時に別れてしまうかも…と思ったくらいです。引越しをして3年経っても信頼関係は未だに回復していません。(06年に書いてますが、09年現在は一応って感じ)

苦労して満足の家が手に入るとしても、セルフビルドでの家作りは、口では言い表せないほどの大仕事です。失敗できない作業も多く、もう出来ない!と途中で投げ出したり出来ないので、楽しいだけの物作りというわけにはいきません。そんな大変さを支えてくれるのは、やはり家族だと思います。セルフビルドでやりたいと思う方は、家族の理解を充分得てから始めてください。これがなによりも一番大事な要素だと思います。

※小屋とか、構造をいじらないリノベーションやリフォームレベルなら、もっと気楽で良いと思います。あくまでも ”家” の新築セルフビルドの我が家の話です。

2006年2月記 : 2009年3月更新
セルフビルドの費用 へ続く
セルフビルドの家 目次 へ戻る

2009年 03月 24日 (火) 07:40 | 編集
豊かな自然、スローライフ、ロハス、エコ、地球に優しい、
オーガニック、自然素材。
そして、セルフビルド。イマドキのキーワードですが
自分の都合のよいように解釈している人、多すぎませんか?

ま、これはマスコミなどが煽って、結果的に誰かがお金や利権を
手にしてるわけですよ。
それ自体は悪いとは思いません。
でもね、自分の目で見て、触って、嗅いで、自分で考えて選んでますか?
私は怖くて、この手のキーワードをあんま使えないです。
ナーバスなのか?

このブログで、セルフビルドというキーワードを,
タイトルにしっかりいれたのは、
どうもセルフビルドが甘い夢の世界だと、
世間では考えられていると感じているからです。
たまにはこんな、等身大セルフビルドブログがあっても
良いんじゃないかと。

現実的をみてしっかり計画して勉強している方は、
まぁ大丈夫なのですが

”家族の命と財産を守る家”  ”森に作る秘密基地”

って全然違うとおもうのですが、
秘密基地感覚の人が少なからずいますよね?

すんごくきついこといいますが、
基本自分の力で完成させた人って何割いますか?
途中で挫折して、大工さんに作らせたって話しよく聞きますが、
ブログでは見ませんね。
素朴に疑問なんですが、プロでもないし完成させてもいないのに、
人にアドバイスってできるもんなんですか?
安く出来たって言う方、いくらで出来たかきちんと言えますか。
そこで快適な生活が展開できてますか?

なんかさー自分に都合の悪いことを黙ってて、いい面だけ見せて、
後続のセルフビルダーが、同じようなところで
苦しんだり失敗するってことは無いですかね?
私は反面教師にしていただきたくて、結構毒を吐いてます(爆)

セルフビルドは本当に大変ですよ。
でも楽しいこともあるでしょう。きっと。
(セルフビルド派じゃない私には、あんまなかったけど ボソ)
それはそれなりに完成させた人だけが言えることだと思うんですよねー。
作る喜び…まぁ、わからなくもないですが、
住んでから身に染みる、快適性や安全性、耐久性を
クリアすることも大事です。

※簡単なリフォームくらいなら楽しく出来ると思います。
構造をいじる場合は、必ず大工さんに相談してください!!!

TVでたまたまビフォー××を見たとき、具合悪くなりました。
あんなのリフォームでも建築でもないです。
恐ろしくて2度ほどしか見たこと無いです。
たまたま酷かったと祈りたい…。

私がこういった現実的なキツイことを言うのは、
雑誌やTVでは、絶対にこういうことを言わないからです。
おもしろくないと思う方も大勢いると思いますが、
そういう面白くない現実の中で、
生きてく力をつけれたらなと私は思って
何とか生きてます。夢のような楽しい生活。
んなわけないんですよ。

ちなみに、秘密基地(ロマン)は大好きです。
それと家(現実)は別物だよ。やっぱ。
ある程度の融合はもちろん可能だけどさー。
それは技術あってこそだと強く思う。
それにはやっぱり、プロの力やアドバイスって必要だと思うわ。
2009年4月記 : 2009年7月更新

セルフビルドの家 目次 へ戻る

copyright (C) ほぼセルフビルド*ふたりでつくった家・猫・暮らし all rights reserved.